Webサイトやパンフレット、チラシなど、デザインにおいて「伝えたい情報」はつきものです。クライアントの魅力、サービスの詳細、実績、料金、会社の理念など…どれも大切な情報であり、できれば全部載せたいと思うのは自然なことです。
しかし、すべてを平等に詰め込んでしまうと、肝心な情報が埋もれてしまい、結果として「何が言いたいのか分からない」デザインになってしまうことがあります。
なぜ優先順位が必要なのか?
ユーザーがWebページやチラシを見てくれる時間は、実は思っているよりもずっと短いと言われています。特にWebの場合、最初の数秒で「自分に関係があるかどうか」を判断されてしまい、関心が持てなければすぐに離脱してしまいます。
その短い時間の中で「まず何を伝えたいか」が明確になっていれば、ユーザーの目に止まり、離脱率も減少します。
デザインは情報の見せ方そのものです。文章をただ並べるのではなく、視線の流れや読みやすさ、注目度などを意識した配置を行うことで、伝わるデザインが完成します。

Webページの平均滞在時間は
およそ45秒~1分程度と言われています。

ちなみにチラシなどの印刷物の場合は
約1秒~3秒で判断していると言われています。
優先順位のつけ方
① 目的から逆算する
そのページやチラシの最終的な目的は何でしょうか?
「問い合わせをしてほしい」「商品を買ってほしい」「資料請求してほしい」など、ゴールを明確にすることで、優先的に伝えるべき内容が見えてきます。
たとえば、目的が「新サービスの告知」なのであれば、まずはサービス名や特徴を強く打ち出し、他の情報(会社紹介や理念など)は二次的な扱いにする、といった判断ができます。
② ターゲットの関心に合わせる
発信者が「伝えたいこと」と、ユーザーが「知りたいこと」は必ずしも一致しません。
ターゲットユーザーの立場になって、「まず何を知りたいか」「どこで不安を感じているか」などユーザーが求めているものを分析することで、伝える順序や強調ポイントを調整できます。
たとえば、価格に敏感なユーザーが多い場合は、「料金」の情報を早めに見せることで離脱を防げるかもしれませんし、安心感を重視するユーザーであれば、「実績」「お客様の声」などを目立たせると効果的です。

③ 読み進めてもらう流れを意識する
情報をただ並べるのではなく、「ストーリーの流れ」を意識することで、読みやすさが格段に向上します。
基本的な構成としては、
・一番伝えたいメッセージ
・その魅力やメリットの補足
・ユーザーの不安を解消する情報
・次のアクションへの導線
といった階層構造で整理するのが効果的です。情報を段階的に提示することで、ユーザーは自然と理解を深めながら読み進めることができ、最後まで読んでもらえる可能性が高まります。

優先順位をつけることは、思いやりのデザイン
優先順位をつけることは、決して「いらない情報を削る」という意味ではありません。
むしろ、すべての情報を活かすために「見せる順番」や「伝える強弱」を意識することなのです。
情報という海の中で、ユーザーが迷わずにたどり着けるように、案内役としてのデザインを整える。
それは、ユーザーへの思いやりであり、結果として「伝わるデザイン」につながっていきます。
まとめ
「入れたいことがたくさんある」こと自体は悪くありません。
むしろ、それだけ魅力的な素材や情報が揃っているということです。
ただし、それらすべてを「同じ熱量」で見せようとせず、一番伝えたいことを軸に優先順位をつけることが、最も効果的に情報を届ける近道です。
デザインとは、見た目だけでなく伝える順番や構造を組み立てる仕事でもあります。
これからデザイン制作を始める際は、まず「この中で一番大事なことは何か?」を考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。
伝えたいことを絞る勇気が、伝わる力を生む

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