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ホームページの作り方 ~情報を整理して構成を決めよう〜

ホームページを作ろうと考えたとき、最初に迷いやすいのが「何を載せればいいのか」という点です。
デザインを整える前に、まず必要なのは 情報の棚卸しと構成づくり
この準備がしっかりできているほど、ユーザーにとって見やすく、成果につながるホームページになります。

この記事では、ホームページ制作の前段階である 情報整理から構成設計までの考え方 を、デザイン事務所の視点でわかりやすく解説します。

目次

■ なぜ“情報整理”から始めるのか?
■ まずは目的を明確にする
■ 掲載すべき情報を“全部書き出す”
■ ユーザー視点で「重要度」を決める
■ ページ構成をつくる(サイトマップ設計)
■ トップページは“案内板”
■ ページごとの役割を明確にする
■ SEOの視点で意識すべきポイント
■ 情報整理の“落とし穴”と注意点
■ まとめ

なぜ“情報整理”から始めるのか?

「掲載したい情報が多くて、何から載せればいいかわからない」
「とりあえずトップページに全部入れてしまう」
そんな状態でホームページを作ると、どうしても見づらいサイトになってしまいます。

ユーザーは「知りたいことに最短でたどりつきたい」と考えています。
そのためには、
情報を整理する → ②重要度を決める → ③ページ構成に落とし込む
という順番が必要です。

ホームページは“情報の地図”のようなもの。
どこに何があるのかを分かりやすく設計することが、デザインより先に求められる基礎作業なのです。

まずは目的を明確にする

情報整理の第一歩は、ホームページを作る 目的 を決めること。
・問い合わせを増やしたい
・予約を増やしたい
・サービス内容を詳しく説明したい
・採用応募を増やしたい
・ブランドイメージを伝えたい

目的によって「載せるべき情報の優先度」は大きく変わります。
たとえば問い合わせを増やしたいのに、連絡先がわかりにくいホームページでは効果が出ません。

逆に目的が明確だと、どんな情報を前面に出すべきかが自然と見えてきます。

掲載すべき情報を“全部書き出す”

次にやるべきは、ホームページに載せたい情報を とにかく全部、書き出すこと
この段階では細かい文章は必要ありません。思いつくまま箇条書きで構いません。

例として、一般的な企業サイトでよく出る情報は以下のようなものです。

会社概要サービス内容料金実績・事例
よくある質問代表挨拶アクセススタッフ紹介
ブログ・新着情報問い合わせフォームコンセプト・理念利用方法・手順

これらを一度“全部出す”ことで、後から 取捨選択やグルーピングがしやすくなります。

ユーザー視点で「重要度」を決める

必須(最重要)
・これがないとユーザーが困る
・サービスを利用する判断材料になる
・問い合わせ・申し込みに必須
例)サービス内容、料金、アクセス、問い合わせ情報

あった方が良い(中位)
・信頼感につながる
・事業内容を補強する
・競合との差別化につながる
例)実績、スタッフ紹介、FAQ、理念

あると嬉しい(補足)
・読む人にとってプラス要素
・ブランディングに役立つ
例)ブログ、コラム、制作の裏側、写真ギャラリー

このように分類することで、ホームページの中心となる部分がはっきりします。

ページ構成をつくる(サイトマップ設計)

重要度が決まったら、それを ページ構成(サイトマップ) に落とし込みます。
例として一般的な構成は以下のようになります。

1. トップページ
2. サービス紹介
3. 料金
4. 実績・事例
5. よくある質問
6. 会社概要
7. アクセス
8. ブログ・新着情報
9. お問い合わせ
 

ただし、これはあくまで“基本形”。目的によって構成は変わります。

例)採用を強化したい場合
→「採用情報」「スタッフインタビュー」「働き方紹介」などのページを追加

例)専門スキルや技術をアピールしたい場合
→「技術紹介」「設備紹介」「制作プロセス」などを追加

ユーザーが迷わず必要情報に辿りつけるよう、ページ構成は シンプルで整理された形 が理想です。

トップページは“案内板”

トップページでやりがちな失敗に
「すべてを載せようとして、逆に見づらくなる」というものがあります。

トップページは 全部を説明する場所ではなく、案内板として機能させる場所 です。

トップページでは以下の役割を意識すると効果的です。
・事業内容の要点だけをわかりやすく掲載
・見てほしい主要ページへ導線を配置
・何をしている会社なのかを一瞬で理解できるようにする
・写真やキャッチコピーで印象を整える

特にファーストビュー(最初に見える領域)は、“3秒で伝わる情報” を意識すると成果が高まります。

ページごとの役割を明確にする

構成を作ったら、各ページがどんな役割を持つのか決めていきます。

例)「サービス紹介」ページ
・どんなサービスを提供しているか
・どんな人に向いているか
・他社との違い
・メリット・ベネフィット
・利用までの流れ
・料金との紐づけ
など、ユーザーが「ここにお願いしよう」と判断できる情報を盛り込みます。

役割を明確にすることで、文章量や写真の必要数も自然と決まり、制作作業もスムーズになります。

SEOの視点で意識すべきポイント

  • ユーザーの検索意図に合うページを作る
    例)「料金が知りたい」→料金ページをしっかり作る
    例)「事例が見たい」→施工実績・制作実績ページを充実させる
     
  • 1ページ1テーマにする
    「情報を詰め込みすぎるとSEO評価が分散する」ため、ページごとにテーマを絞ることが重要です。
     
  • テキスト量を十分に確保する
    文字が極端に少ないページは評価されにくく、ユーザーにも伝わりません。
    構成段階で「どれくらい説明が必要か」を想定しておくと良いです。

情報整理の“落とし穴”と注意点

  • 伝えたいことが多すぎて、優先順位がつかない
    →ユーザー視点で「必要/不要」を判断することが大切。
     
  • 専門用語が多すぎる
    →ユーザーに伝わる言葉で書くこと。
     
  • 写真が足りず、内容が伝わらない
    →文章と写真はセットで考える。
     
  • 問い合わせ導線が弱い
    →ボタンを増やす、見える位置に置くなど改善が必要。

ホームページ 制作実績

まとめ

ホームページは、見た目よりも 情報整理と構成作りが勝負 です。

ここを丁寧に行うことで、
「見やすさ」「わかりやすさ」「伝わりやすさ」「SEO効果」「コンバージョン率(問い合わせ率)」
などが向上します。

デザイン事務所としては、情報整理の段階から相談していただくことで、
より効果的で成果につながるホームページの制作が可能になります。

「何を載せればいいのかわからない」
「どんな構成がベストなのか迷っている」

そんな場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に最適な情報設計を行い、目的を達成するホームページを形にしていきましょう。

 

構成は戦略。デザインはその先にある。

 

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