「伝えたいことはたくさんあるけど、ページがごちゃごちゃして読みにくい…」
そんな悩み、Webサイトやチラシ制作でよくありますよね。
でも大丈夫。“情報が多い=見づらい”とは限りません。
整理のしかたや見せ方次第で、しっかり伝わって、しかもスッキリ美しく見せることが可能です。
この記事では、情報量が多くても見やすいデザインに整えるための考え方やテクニックをご紹介します。
なぜ「ごちゃごちゃ」に見えてしまうのか?
情報が多いときにごちゃついて見える主な原因は、以下のようなものです。
・要素の優先順位がついていない
・余白が足りない
・視線の流れが整理されていない
・装飾やフォントが多すぎる
・ひとつの画面やスペースに詰め込みすぎている
これらは、ユーザーが“どこを見ればいいかわからない状態”をつくり出し、結果として「ごちゃごちゃしてる」と感じさせてしまいます。

Yさん
情報量が多すぎて”どこ”を見たらいいか分からない…。
結果、見なくなってしまうこともありますよね。
解決策
解決策① 情報の「優先順位」をつける
まず一番大事なのは、情報を並べる前に“何を一番伝えたいか”をはっきりさせること。
すべてを同じボリューム・同じ目立たせ方で載せてしまうと、逆にどれも伝わりません。
・強調したい情報は大きく・太く・目立つ位置に
・それ以外の情報は小さく控えめに
・補足情報は段階的に後にまわす
このようにメリハリをつけることで、「主役」と「脇役」がはっきりし、情報が整理されて見えます。
解決策② 余白をあえて“しっかり”とる
「詰め込んだ方が情報がたくさん伝わる」と思われがちですが、実は逆です。
余白があることで、情報ひとつひとつの存在感が際立ち、読みやすさもグッと上がります。
余白は、単なる空白ではありません。“情報と情報の関係を整えるためのスペース”なのです。
・要素ごとに間隔をあける
・グループごとにブロック化する
・周囲に呼吸できるスペースを設ける
これだけでも、印象が大きく変わります。
解決策③ 視線の流れをコントロールする
人の目は、自然と上から下・左から右へと動きます。
この視線の流れを意識して、情報の配置や動線を設計すると、自然に「読みやすいデザイン」になります。
・「見出し」→「サブ見出し」→「本文 」→「ボタン」の順番に配置
・要素にリズム感をもたせる(例:大→小→大→小)
・アイコンや色の使い方で視線誘導を促す
視線がスムーズに流れるだけで、ごちゃついていた印象が一気に「整って」見えるようになります。

解決策④ フォントと色数を絞る
▶ フォントは最大でも2〜3種類まで
▶ 色数もベースカラー+アクセントで3〜4色程度
これを守るだけでも、かなりスッキリとした印象になります。
逆に、装飾のしすぎは「情報が多く見える」錯覚を生みやすいので注意が必要です。
解決策⑤ 思い切って「分ける」
どうしても1ページや1枚に収まらない場合は、思い切って分割しましょう。
Webページならセクションを分けたり、タブ・アコーディオンで切り替え可能に、チラシや資料なら裏面や別紙を使う。
このように“全部を一度に見せない”という判断が、ユーザーにとって分かりやすいデザインになります。
まとめ
情報が多いのは悪いことではありません。
大切なのは、“どう見せるか”と“どう読ませるか”を意識すること。
デザインは“ただ詰める”ものではなく、“伝わるように整える”もの。
ぜひ、あなたの情報発信にも取り入れてみてくださいね。
秩序あるデザインは、心に届く言葉となる。

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