「なんとなくキレイ」「なんか落ち着く」——そんな印象を与えるデザインの多くに共通するのが、シンメトリー(左右対称)の構造です。
実はこの“なんとなく”が、人間の脳の仕組みに深く関係しています。
なぜ人はシンメトリーに惹かれるのか?
人間がシンメトリーを魅力的に感じるのは、進化・生理・文化の3つの要因が組み合わさっているからです。
人間の身体構造
人間がシンメトリーを魅力的に感じる理由の一つに、人間の身体構造そのものが左右対称にできていることがあげられます。目・耳・手足・肺・腎臓などが左右にひとつずつ存在し、顔のパーツも基本的には対称に配置されています。
こういった身体構造のおかげで、私たちの脳は“対称=自然なもの・違和感のないもの”として捉えるクセを持っているのです。

脳の処理スピード
左右対称の形は、脳が情報をすばやく整理・認識できるため、無意識のうちに“見やすい”“心地いい”と感じられるのです。
歴史的・文化的にも好まれてきた
伝統建築や宗教美術、工芸など、長い歴史の中でシンメトリーな形は「調和」「格式」「信頼」の象徴として用いられてきました。インドの「タージマハル」、フランスの「ヴェルサイユ宮殿」などはシンメトリー建築の中でもトップクラスに有名なものです。日本の「国会議事堂」もシンメトリーの建造物ですね。


Webデザインにおけるシンメトリー
▶ トップページのファーストビュー
中央にキャッチコピー、左右にバナーやビジュアルを配置することで、視線を自然に中央へ集め、強い印象を与えます。
▶ プロフィール紹介ページ
写真とテキストを左右対称に配置することで、情報が整理されて読みやすくなります。
▶ お問い合わせフォーム
ボタンや入力欄をシンメトリーに整えることで、ストレスなく行動へ移してもらいやすくなります。
あえて「ズラす」ことで強調も
おもしろいことに、シンメトリーの中にあえてズレを作ることで、脳は「そこに注目すべきだ」と判断する傾向もあります。ベースが対称だからこそ、ちょっとした非対称がアクセントになるんですね~。
たとえば、全体的には整った構成の中で、CTAボタン(例:お問い合わせ・資料請求)だけを少しずらして配置すると、より強く注目されやすくなるのです。
Webサイトや広告においては、「信頼できそう」「わかりやすい」「行動しやすい」といった感覚を与えることが非常に重要です。シンメトリーは、デザイン上の“隠れた名アシスト”ともいえますね。

まとめ
目立つ演出よりも、“自然に伝わる”こと。
それが、ユーザーの行動を促すデザインには欠かせない視点です。
シンメトリーは、私たち自身の身体の構造や文化に根ざした、非常に本能的な「美しさ」のかたちです。
これはデザインにも応用可能で、左右対称の構図やバランスのとれたレイアウトを用いることで、より伝わる・より誘導できるデザインをつくることができます。
ぜひみなさんのデザイン制作でも、この“シンメトリーの力”を取り入れてみてください!
本能に根ざした美意識をデザインに。

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