ホームページを作るとき、多くの人が最初に考えるのは「どんなデザインにしよう」「どんな機能を入れよう」ということかもしれません。
しかし、本当に大切なのは“誰に見てほしいか”を明確にすることです。
ターゲットが定まっていないホームページは、伝えたいことがぼやけ、どれだけおしゃれに作っても成果に結びつきにくいもの。
この記事では、デザイン事務所が実際の制作現場で重視している「ターゲット設定の考え方」を解説します。
なぜターゲットを決める必要があるのか
ホームページの目的は、単に「見てもらうこと」ではなく、「行動してもらうこと」です。
商品購入・問い合わせ・来店予約──その行動を起こすのは、誰でしょうか?
たとえば、同じ「美容室のサイト」でも
・若い女性がメイン
・家族連れが多い地域型
・メンズカット専門店
このように様々です。ターゲット次第でデザインも使う言葉も変わってきます。
つまり、ターゲットを決めることは、ホームページの“方向性”を決めること。
ここを最初に定めることで、デザインや構成、コンテンツのトーンまで一貫した設計ができます。

ターゲットを決める3つのステップ

「誰に届けたいか」を具体的に書き出す
性別・年齢・居住エリア・職業・ライフスタイルなど、思いつく限りの条件を書き出してみましょう。
ポイントは、「具体的な1人の人物像」に落とし込むこと。
マーケティングの世界では「ペルソナ設定」と呼ばれます。
例)
・20代学生/カフェで勉強できる落ち着いた場所を求めている
・30代女性/都内在住/仕事帰りに通える美容室を探している
・40代男性/千葉県在住/外壁塗装の信頼できる業者を探している
ここまで具体化すると、文章のトーンや写真の選び方がぐっと明確になります。




「その人が求めているもの」を整理する
ターゲットが抱えている悩みやニーズを考えます。
例)
・「忙しい」「時間がない」→予約のしやすさを重視
・「信頼できる情報が欲しい」→施工実績や口コミを掲載
・「おしゃれな雰囲気に惹かれる」→ビジュアルデザインを強調
相手の目的や心理を汲み取ることが、ホームページの価値を決めるポイントです。


「どう伝えるか」を考える
ターゲットが決まったら、次は“伝え方”を設計しましょう。
・若者向け:カジュアルな言葉・明るい写真
・シニア層向け:落ち着いたトーン・文字の大きさ・信頼感のある配色
・法人向け:シンプルで情報整理された構成
ターゲットによって、「フォント」「カラー」「レイアウト」「コピーのトーン」すべてが変わります。
デザインは感性ではなく、戦略から生まれるものなのです。

ターゲットを誤ると…
ターゲットがぼやけてしまうと、こんなことに…。
▶ 内容が広すぎて誰にも刺さらない
▶ サービスの強みが伝わらない
▶ なんとなく見づらく感じる
▶ 問い合わせや反応が少ない
たとえば、
「幅広い年齢層に対応!」と書くよりも、
「子育て世代に優しい住宅リフォーム会社」の方が、読者の心に響きます。
“誰に”を狭めることは、“誰か”の心に届くこと。
デザインも同様で、万人受けを狙うより、特定の誰かに響く方向へ焦点を絞ることが大切です。
ターゲット設定とSEOの関係
SEOの観点からも、ターゲット設定は欠かせません。
検索エンジンは、「そのページがどんな人に役立つか」を理解しようとしています。
たとえば「千葉市 美容室」「外壁塗装 八千代」などの検索キーワードを設定する際、
ターゲットを明確にしておくと、自然と適切なキーワード選定ができるのです。
また、ブログ記事やコンテンツ作成時にも、
「誰が検索しているか」を意識することで、文章がぶれにくくなります。
ターゲットを明確にしたSEOは、アクセス数だけでなく“問い合わせ率”を高める結果につながります。
SEO
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略
GoogleやYahoo!などの検索結果で、あなたのサイトを上位に表示させるための工夫や対策を指します。
「八千代市 デザイン会社」や「屋根塗装 費用 相場」などで
検索した際に、自分のホームページが上位に表示されるようにすることがSEOの目的です。

ターゲットが決まった後は
ターゲットが定まったら、いよいよコンテンツやデザインを作りこむ段階です。
1. トップページのメッセージを整理する
→ 誰に・何を伝えたいのかを一文で表現。
2. 写真と色の方向性を決める
→ ターゲットの世界観に合うトーンを選ぶ。
3. 導線を設計する
→ ターゲットが「次に何をするか」を迷わない設計に。
ここまで決めておけば、デザイナーやライターへの発注もスムーズです。
社内制作でも、意見がぶつかりにくくなります。

ホームページ 制作実績

まとめ
ホームページづくりの第一歩は、「誰に伝えたいか」を決めること。
ターゲットを具体的に描くことで、デザインも言葉も自然に整っていきます。
デザインは感覚ではなく、“伝わる仕組み”をつくる戦略的な行為です。
誰に届けたいのか、その人にどんな気持ちを持ってもらいたいのか──
そこを明確にすることで、ホームページは“成果を出すデザイン”へと変わっていきます。
ターゲットを決める。それが最初のデザインだ。

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