ホームページとは別に、「LP(ランディングページ)を作りたい」と考える企業や個人事業主は年々増えています。
広告を出す際や新サービスを紹介する際に、「とりあえずLPを作ろう」と考える方も多いのですが、実はLPは普通のホームページとは役割が大きく異なります。
デザインがきれいでも成果が出ないLPもあれば、シンプルな見た目でも問い合わせが増えるLPもあります。その違いを生むのは、デザインよりも「構成」です。
今回は、初めてLPを制作する方に向けて、成果につながるLPの基本構成について解説します。
LP(ランディングページ)とは?
LPとは「Landing Page(ランディングページ)」の略称です。
Google広告やSNS広告、チラシのQRコードなどから訪れたユーザーに対して、商品購入や問い合わせなど特定の行動を促すためのページを指します。
通常のホームページが会社案内や情報提供を目的としているのに対し、LPは「ひとつの目的に集中するページ」です。
・問い合わせを増やしたい
・資料請求を増やしたい
・商品を販売したい
・セミナー申し込みを増やしたい
このような場合に活用されます。
そのためLPでは、ユーザーを迷わせず、自然な流れで行動へ導く構成が重要になります。

LP制作でよくある失敗
初めてLPを作る際、多くの方が陥るのが「伝えたいことを全部載せる」という失敗です。
▶ 会社紹介もしたい。
▶ サービス説明もしたい。
▶ 実績も見せたい。
▶ 料金も載せたい。
▶ 社長の想いも伝えたい。
結果として情報量が増えすぎてしまい、何を伝えたいページなのか分からなくなります。
LPは情報量を増やすことが目的ではありません。
大切なのは、ユーザーが行動するまでのストーリーを作ることです。
そのためには、基本構成を理解しておくことが欠かせません。

LPの基本構成
① ファーストビュー
LPで最も重要な部分がファーストビューです。
ファーストビューとは、ページを開いた瞬間に見える範囲のことです。
ユーザーは数秒で「続きを読むかどうか」を判断すると言われています。
そのため、ここで興味を持ってもらえなければ、その先を読んでもらうことは難しくなります。
ファーストビューには次の要素を入れることが一般的です。
・キャッチコピー
・サービスの特徴
・メインビジュアル
・CTAボタン(問い合わせ・申し込みなど)
例を出して考えていきましょう。
例)エステサロン
● フェイシャルエステ
このような説明だけでは魅力が伝わりにくいでしょう。
● 年齢肌が気になり始めた40代女性へ。ハリと潤いを取り戻すフェイシャルケア
● たった60分で、むくみスッキリ。小顔を目指すオールハンドエステ
このように、「誰の」「どんな悩みを」「どう解決するのか」が伝わるキャッチコピーの方が、ユーザーは自分ごととして捉えやすくなります。
まずは「誰に」「何を提供するのか」を一目で伝えることを意識しましょう。

② 共感・課題提起
ファーストビューの次に配置されることが多いのが、ユーザーの悩みを明確にするパートです。
人は商品を買う前に、自分の課題を認識します。
そのため、
「こんなお悩みありませんか?」という形でユーザーの現状を言語化してあげることが重要です。
例)整体院
・長時間のデスクワークで肩こりがつらい
・マッサージに行ってもすぐ元に戻ってしまう
・慢性的な腰痛で趣味を楽しめない
・どこの整体院に通えばよいか分からない
このような悩みが挙げられます。
ここで大切なのは、自社の売り込みをするのではなく、「自分のことだ!」と思ってもらうのが目的です。

③ 解決策の提示
課題を共有した後は、解決策を提示します。
ここで初めてサービスの紹介を行います。重要なのは機能説明ではなく、得られる結果を伝えることです。
また違う例で見ていきましょう。
例)パーソナルジム
● マンツーマンで指導します。
一見、魅力的なワードかもしれませんが、これだけで十分な魅力を届けるのは難しいです。
● 一人ひとりの体力や生活習慣に合わせたトレーニングで、無理なく続けられるダイエットをサポートします。
このように伝えてあげることで、利用後のイメージを持ってもらいやすくなります。
ユーザーはサービス内容そのものではなく、「利用することでどんな未来が待っているのか」を知りたいのです。
④ 強み・選ばれる理由
競合との違いを伝えるパートです。
ユーザーは複数社を比較しています。
そのため、「なぜココなのか」「なぜあなたに依頼するのか」を明確にしなければなりません。
例)カフェ
・自家焙煎のコーヒー
・地元食材を使ったランチ
・キッズスペース完備
このような特徴が考えられます。
「自家焙煎珈琲」だけでなく、
「毎日店内で焙煎した新鮮な豆を使用しているため、香り高いコーヒーを楽しめます。」というように
ユーザーにとってのメリットを伝えることで想像してもらいやすくなります。

⑤ 実績・お客様の声
人は他人の評価を参考にして判断します。
これを心理学では「社会的証明」と呼びます。
どれだけ良いサービスでも、実績や口コミがなければ信頼されにくくなります。
そのため、
● 制作実績
● 導入事例
● お客様の声
このような掲載は積極的にしていきましょう!
「問い合わせが増えた」「採用応募が増えた」など具体的な成果も添えると説得力が高まります。
⑥ 料金・プラン
サービス内容が理解できても、料金が分からないとユーザーは不安になります。
料金を掲載するかどうかは業種によりますが、可能な限り目安を提示した方が問い合わせにつながりやすくなります。
例)美容室 <価格がパッケージ化されている場合>
● カット:4,500円
● カット+カラー:9,800円
このように、代表的なメニューや料金の目安を掲載してあげると効果的です。
例)学習塾 <価格がユーザーによって変動する場合>
● 体験授業無料
● 1,5000円~
価格がたくさんあり、代表的なメニューを選びにくい業種の場合は、
「初回限定30%OFF」や受験生の最低価格を表示してあげると分かりやすくなります。
料金が分からないことによる離脱は意外と多いものです。


⑦ よくある質問
問い合わせ前の不安を解消するパートです。
ユーザーは申し込みを検討する段階になると、「本当に大丈夫だろうか」と考え始めます。
例)英会話教室・音楽教室
・初心者でも受講できますか?
・仕事帰りでも通えますか?
・振替受講はできますか?
・教材費は別途かかりますか?
こういった申し込み前によくある疑問を掲載しておくことで、不安を解消しやすくなります。
⑧ CTA(行動喚起)
LPの最終目的は行動してもらうことです。
そのため、ページの最後には必ず問い合わせや申し込み、飲食店などでは予約フォームといったCTAを設置します。
※CTA:Call To Action 日本語で行動喚起を意味する
意外と多い失敗が、
「最後まで読んだのに問い合わせボタンがない」というケースです。
ユーザーの熱量が高まったタイミングで行動できるように、
・問い合わせフォーム
・電話番号
・LINE相談
などを分かりやすく設置しましょう。
また、CTAはページの最後だけでなく、途中にも配置するのが一般的です。

まとめ|LP制作は「説明」ではなく「導線設計」
初めてLPを制作する際、多くの人は情報を整理することに意識が向きます。
もちろんそれも大切ですが、本当に重要なのは「ユーザーを行動へ導く流れ」を設計することです。
ファーストビューで興味を引き、課題に共感し、解決策を示し、信頼を獲得し、最後に行動してもらう。
この流れができていれば、LPは単なる説明ページではなく、成果を生み出す営業ツールになります。
これからLP制作を検討している方は、まずデザインよりも構成を考えるところから始めてみてください。
良い構成は、良いデザイン以上に成果を左右する重要な要素なのです。
その一枚のページが、未来を繋ぐ。

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